「ウルトラマンは成田さんが芸術家だったから歴史に残るようなものを作れたと思うんです。」(村上隆)
世界的な現代美術家である兄・村上隆と、日本画家として活躍する弟・村上裕二。異なる表現領域で活動してきた兄弟にとって、『ウルトラマン』は創作の原点ともいえる存在である。隆は学生時代に成田亨と出会い、その思想と造形美に衝撃を受けた。以来、影響を受けた芸術家の一人として成田の名を挙げ、その芸術性を高く評価し続けている。一方、裕二は活動休止と修行の歳月を経て、日本画として初めてウルトラマンの世界を描いた『村上裕二画集 ウルトラマンの世界』(求龍堂、2012年)を刊行した。
幼少期の記憶に刻まれたヒーローは、後にアーティストとなる兄弟にどのような影響を与えてきたのか?記憶と美の原体験でもあるウルトラマン、そして成田亨について、2人が語る。